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藤子F不二雄異色短編集。 [本]

世の中には、色んな怖い話や都市伝説がある。

そういったものはお爺さんお婆さんから孫へ、近所のおじさんおばさんから子供達へと脈々と語り継がれるものだが、基本的にまいんが都市伝説の言い伝えを聞くのは兄の口からだった。

その中でも、兄が話してくれたなかで忘れられない話がある。

それは、ドラえもんの最終回。

「おい、お前ドラえもんの最終回って知ってるか??」

「知らんね。何ぞそれ???」


ドラえもんの最終回は兄が言うにはこういう話だった。
のび太は実は実は植物人間でいままでの「ドラえもん」はのび太が病室のベッドの上で見ていた夢だった。
のび太の世界に実在するのはしずかちゃんのみ。スネ夫やジャイアン、ドラえもんは完全にのび太の夢の中の住人だった。
今日ものび太は病室のベッドの上。いつ覚めるともない楽しい夢を見ている。
神妙な面持ちののび太のパパとママ。
今日も目覚める事のない息子の看病をしている。
その時、ママが何かに気づいたようにつぶやく。

「パパ。。。見て。。。
のび太が笑ってる。。。

うっすらと笑みを浮かべ眠り続けるのび太。
もちろん、彼の目が覚める事はない。。。


実はこの手のドラえもんの最終回の話って何パターンもあるんです。
うちの兄が教えてくれた話は今まで見た事ないんですが、ネット上には色んな話があります。

もっと言うなら、実際に放映されたアニメの最終回はかなりこれに近いパターンのお話です。
(ですから一番ショッキングなのはアニメ版の最終回なのです)

でもでも、実は藤子F不二雄先生の作品にはもっとトラウマになる作品がたくさんあるってご存知でしたか??

藤子F不二雄異色短編集
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異色短編集は4つのシリーズがありますが、SF全集の方にはもっとたくさんのお話が収録されてます。

そのどれもが、ドラえもんの最終回の話がかわいく思えるほどのトラウマに私たちを誘ってくれます。

読んだ後不快感に襲われる
嫌悪感が湧き出て来る
ただただ落ちる

などなど色々な感想がネット上にもあるみたいですが、しかしそれでもこの藤子F不二雄先生の短編集は誰もが名作と言うほど評価が高いのです[exclamation×2][exclamation×2]

未来の地球社会、地球外の惑星の話、人類の終焉、パラレルワールド、過去と現在が交錯する話。。。
まさに藤子F不二雄先生の科学に対する造詣の深さ、人類全体を見つめる風刺的な目、普遍的な愛に対する捉え方。。。全ての要素が見事に絡み合った傑作ぞろいです。

昔のSF作品にはこういう人間のあり方を問われるような風刺的な作品がたくさんあったんですね。

この短編集を読んで、現代の人間について考えてみても良いかもしれませんね[わーい(嬉しい顔)][exclamation&question]本当か[exclamation&question]





タグ:タロット
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