地元。

ある日まいんは、久しぶりにカラオケに行ってきました。

いつもの女の子（まいんを含め）４人のメンバーの集まりなんですが、大抵月に一回はこのメンバーでカラオケで大合唱してます。
すいません、ただのアイドル好きの集まりです。

今自分が持ってる服の中で一番おしゃれだと思うグレーのニットカーディガンを着込み、
「やっぱり、一番年上なんだからそれらしく振る舞わなくちゃね」などと意気込んだりしているまいん。
他の３人はみんなまいんより年下なんですが、みんなまいんが年上だとは思ってないようです。
ええ、まいんがその子達を束ねているというよりは、年下の子に遊んでもらってるんです。

でも、このメンバーで集まるのはもうしばらくは無理だと思います
何故なら、みんな志望大学に合格したのです。

それぞれみんな県外に行くため、なかなか地元には帰ってこれません。

４月には、もうみんなそれぞれ県外に住んでいる事でしょう。

待ち合わせ場所に早くついたので、メンバーの女の子１人と残りの２人を待っていたら、彼女達の予備校によく来る業者のおじさんが気づいたようで、女の子に話しかけてきました。

「もう遠くへ行っちゃうの？寂しくなるね」

「これ、記念に持って行ってね」
そう言っておじさんは彼女にお菓子をあげていました。

「ありがとうございますこれ、食べずに大事にとっておきますね」

うんうん。
地元の人の優しさ、忘れないよ。
（まいんが遠くへ行くわけじゃないです）

みんな、色々将来どういう道に進んだらいいのかなとか、自分の選んだ学部がどんな雰囲気なのかなとか、考えてるみたいです。
まいん「良いですね。。。青春ですね」
「え〜？ぜんぜん青春とかないですよ。課題で忙しいしそんなひまないですよ〜」

でも、なんか他の事に目もくれず勉強だけに必死になる青春てのもまた。。。ね？？
良いんじゃないかなあ。。。
もちろんまいんだってもう大人とはいえ世間的にはピチピチと言えなくもない。
なんせ心は十代ですから。（いや、幼稚園児か？）
まだまだせいしゅんこころはじゅうだいぶつぶつぶつ。。。

きっと彼女達にはこれから何よりも楽しい大事な４年間が待ってると思います

カラオケで５時間は大騒ぎした後、１人の子が電車で帰り、残りの３人でマックへ。
正直、これでみんなとお別れかあ。。。みたいなしみじみしたムードには全然ならなかったんですが、
帰り際に１人が
「またみんなで集まったりできますかね？？」

集まりたい。いや、集まろう。
地元から離れたらなかなか集まるチャンスはないかもしれないけど。。。

まいんの同期の友達もほとんど県外に行ってしまったので、なかなか一緒に遊んだりできません。
やっぱりちょっとずつ疎遠になっていきます。地元の仲間とのつきあいが大人になってもずっと続いてる人も、もちろんたくさんいると思いますが。。。

友達はいつまで続くかはわかりませんが、今この瞬間だけでも一緒に笑い合った時間があった事を、大事にしていきたいなと思いました。

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