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ぼくのオカンがうつになった。 [本]

最近色んな「うつ」関係の漫画がちょっとしたブーム?になってますが、体験者しかわからない事が書かれていてなかなか考えさせられたりします。

その中でも最近まいんが面白かったのがこれ。

ぼくのオカンがうつになった。
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中身は高野文子さん風のタッチの漫画でお洒落な感じで読みやすいですが、フリーライターの「ぼく」の「オカン」がうつになった。そこから著者とオカンとおばさん(オカンの姉妹)との三人暮らしが始まります。

最初は「オカン」の病気に自分の生活を浸食されるような気がしていた、と語る「ぼく」。
しかし、同居を始めて病気の大変さがわかり始めます。

朝、味噌汁を作っていたオカン。しかし突如、

「順序がわからない」 「出汁が先だっけ?味噌が先だっけ? 何百回と作って来たのに。。。 私こんなダメになっちゃって。。。。。。」
泣き崩れるオカンを見守るしかできない「ぼく」

以前のオカンは本当に料理上手な人だったんだ。

その時、「ぼく」からやっと出たたった一つの言葉は、
「気にすんなよ」


徐々にオカンの病気ともうまくつきあい始めていく「ぼく」
ある日酔っぱらって帰って来た「ぼく」はオカンにある質問をします。

「ねぇねぇオカン、聞いちゃうけどさ、オカンは他のうつ病の人みたいに自殺なんて考えないよね」

「しようとしたことならあるよ」


「ダメだよっダメだっ!ゆるさねーぞ。死んだりしたら化けて出るからな!!一生寝ててもいいから死ぬなよ!!」

もう元のオカンには戻れないかもしれないけどそれでもここにいるオカンがオレのオカンだ!!

終始カラっとしたタッチで暗くならず、漫画としても大変面白い本になっています。

うつ病と同時にまた違う病気の症状が見つかり病院に一時入院したオカン。
結局その症状はすぐに治まるのですが、

これからオカンは歳をとりうつ病以外の症状も増えるだろう。。。

でもまぁ生きてりゃいいや!!






タグ:タロット
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コメント 8

non

日本に患者が100万人以上いるらしいですから、うまく取り込めば
ひと商売できるかもしれませんよ(笑)
まあ、自分がなってわかった事ですが、人間死ぬ気になったらなんでも
出来るって言いますが、本当に死ぬ気になったら死ぬ事以外考えないんです。
比較的軽度だと思ってる俺でさえ、死ぬ事ばかり考えてた時期が
ありますから。
周りに協力者がいるのといないのとでは、その後の経過が
全然変わってくると思います。
自分ではどうしようもないんです。

年間3万人も自殺する人がいる日本。
そのほとんどはうつ病を患っていると思われます。

自分ひとりで抱え込まずに、人に相談できればいいんですけど、
今の世の中じゃ難しいんでしょうかねぇ。。。
by non (2010-06-26 12:44) 

けいきち

わたしは病院で勤務しているので
うつ病で自殺しようとして病院に運ばれてきた人を
何人もみています。
「ぼく」のようにそばで温かく支えてくれる
人間がいれば、こういうことはもっと減るのだろうにな、
と思います。。
by けいきち (2010-06-26 17:29) 

マイン

nonさんコメントありがとうございます。
死ぬ気になったら。。。ていうのは多分なんの病も抱えてない元気な人に言う言葉であって、おそらくうつ病などを患っている方はそんな気力もないっていう方の方が多いでしょうね。
家族や支援してくれる人がいれば、回復に向かう事もあると思いますが、状況的にそれも厳しいという方もいるでしょうね。。。

けいきちさんコメントありがとうございます。
似たようなテーマの漫画は他にもあったのですが、比較的こちらの方が表現がマイルドだったので記事にしました。
でも、どの本にもうつ病などを患った方は暴れたり、自殺を試みたりという経験があると書かれていました。(病気の重さによってももちろん違うと思いますが。。。)
「ぼく」はオカンがどんな状態になっても決してオカンを責めずオカンの病気に寄り添うようにして生きてるんですよね。
家族であってもわからない事の方が多いだろうに、どんな時でもオカンの事を冷静に、そして温かく見守っている「ぼく」の人としての大きさをすごく感じました。
by マイン (2010-06-26 20:01) 

citron

こんばんは。
うつ病になった知人を知っていますが「がんばって!」なんて
言えない状況でした。完璧主義者でもあったのでそれも要因
の一つになったようです。私は何とかなる主義で仕事以外は
おおざっぱなので大丈夫ですが(笑
うつは本人だけではなく周りの人たちの理解も大切ですよね。
by citron (2010-06-26 21:03) 

しげ

親を守れるのは
子供しかいないからね^^。
by しげ (2010-06-26 21:45) 

マイン

citronさんコメントありがとうございます。
私も実際にうつになっている方を前にしたら励みになる事を言えるのか。。。て思うんですけど多分励まそうとか安易に思うと逆効果なんでしょうね^^;汗

しげさんコメントありがとうございます。
そうですよね。きっと他の病気でも、病気じゃなくても親の状況に寄り添ってあげる事って大事なのかなと感じます^^
by マイン (2010-06-26 22:38) 

Tarot-Reader

難しいテーマに取り組まれていますね。

私も実際の鑑定で何人かうつ病を患っている方がいました。程度や症状は様々ですが、重度の方はご家族が付き添って来ます。
でも占い師にできることは限られているので、「自分は無力だな~」と感じることが多々あります。

日本の精神医療は確かに遅れています。
しかし欧米も半世紀ほど前までは、電気ショックを与えるとか結構ムチャなことをしてました。
で、進んでいると言われる欧米の精神医療ですが、これをそのまま日本に輸入するのはたぶん無理かと…。
宗教や文化に大きな隔たりがありますから。

日本人に適した療法が見つかることを切に願っております。
by Tarot-Reader (2010-06-26 23:36) 

マイン

Tarot-Readerさんコメントありがとうございます。
いえいえ、私はただ書店で自分が気になった本を好き勝手に記事にしてるだけです。。。^^;汗
本当はあまり知識もないのにこういう事を話題にするのは良くないかなとも思うんですが。。。

精神医療って、欧米の方が進んでるイメージがありましたが、電気ショックとはすごいですね^^;
何かの本で、アジア人と欧米人は精神構造そのものが違うので、欧米の治療法には当てはまらないという話を読んだ事があります。(にわか知識ですが。。。^^;)

うつ病が世間に認知されるようになったと同じくらいにスピリチュアルもブームになりましたよね。きっと何かにすがりたいとか、癒されたいという気持ちはみんなあるんでしょうね。。。
環境や体質とか、きっと色んな原因があるから、一概にこれをしたら治ると言えないのが難しいですよね。。。^^;


by マイン (2010-06-27 07:59) 

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